食通、北大路魯山人の愛したアレが、とうとう鍋に?!昆布とろだし鍋

某鑑定番組では、彼の陶芸作品の方が有名ですが、食通として名を馳せた北大路魯山人。鎌倉には窯跡も残っていて、紅葉狩りには比較的穴場のスポットです。

さて、その魯山人の「魯山人味道」(中公文庫、中央公論社 1980(昭和55)年4月10日)には、「昆布とろ」と題した文章が入っています。

冒頭からして、もう「昆布とろ愛」が滲み出る文章になっているんです。

昆布とろというのは、昆布とかつおぶしの煮だしだけでつくるとろろ汁である。夏の朝、食事の進まないようなとき、あるいはなにを食っても口が不味いとき、またはなにも口に運ぶ気が起こらないときなどに、これをこしらえて熱い御飯にかけて食うと、まずは大概美味い美味いで、日ごろの三杯飯は、知らず知らず五杯飯になること請合いである。

他にも、「昆布とろの吸い物」という料理についても書いているので(こちらはトロロ昆布も使用)、魯山人が大好きな料理だったことが伺えます。

さて、この記事のメイン「鮮魚亭 昆布とろだし鍋スープ」は、もちろん、魯山人のレシピではありません。

昭和・平成を経て、「令和の昆布とろ」は、鍋として、温故知新にふさわしい、新しいスープ。

北海道産日高昆布・利尻昆布と枕崎産鰹節等の魚介だしに鶏がらの旨みを加えた、ほのかな磯の香りととろみが特徴の鍋スープです。
※こんぶエキスのうち北海道産日高昆布のエキス89%、北海道産利尻昆布のエキス11%

瀬戸内の藻塩で、味わい深いまろやかな塩味に仕上げたスープは、まさに魯山人の言う、

さかなにさかなのだしでは魚味の重複でおもしろくない。(中略)実際において、たいの味と海藻である植物の味との混合で潮の汁味は成立するようである。

藻塩というのは、ホンダワラという海藻に海水を浸して乾燥を繰り返して作るものなので、昆布や魚介との相性はバツグン。

もう、ウンチクはこれくらいにして、さっそく作り方へ!

パッケージを開けると、もうトロトロなのが分かるくらいとろみがあるんですよ☆ワクワクします!

作り方


材料(3~4人前)
■タラ・・・3切れ(約360g)
■海藻(生わかめ・もずく・めかぶ等)・・・約100g
■白菜・・・1/4株(約500g)
■長ねぎ・・・1本(150g)
■しめじ・・・1パック(約100g)
■豆腐・・・1/2丁(約175g)
■鮮魚亭 昆布とろだし鍋スープ・・・1袋 ※その他、生鮭・つみれ・すり身・人参等がおすすめです。

手順

  1. 鍋にスープを入れて火にかけ、沸騰したらタラを加えます。スープはよく振ってから鍋に入れてください。
  2. 再び沸騰したら、白菜のかたい部分・長ねぎ・しめじ・豆腐を入れます。火が通ったら残りの具材を加え、ひと煮立ちさせたら出来上がりです。
    ※とろみのあるスープですので、焦げないようにときどき具材を混ぜながら煮込んでください。

一口メモ 【さらにおいしく!】

●ワンポイント
タラは、軽く湯通しするとアクと臭みがとれます。塩蔵わかめ・塩蔵もずくを使用する場合は、塩抜きをした後、しっかりと水気をきり、食べやすい大きさに切ります。

鍋あとは!しらすと海藻のとろだし茶漬け


作り方

  1. 器にごはんを盛り、しらす・海藻(生わかめ・もずく・めかぶ等)・きざみねぎをちらします。
  2. 1に残ったスープをかけて出来上がりです。お好みでイクラや梅干しを添えてお召し上がりください。

ええっ!じゃあ、これですか、これなんですか?!

炊きたての御飯に少量かけて、その上に浅草のりのもみ粉を少し振り掛けて食べる。ただこれだけであるが、万人向きに美味いものであって、食通をよろこばすに足る調子の高い料理である。

偶然の一致なのか、運命のいたずらなのか、北大路魯山人とは関係ないかもしれないスープが、昭和の本に書いてある・・・

ところで、確かに魯山人が言うとおり、秋の花粉症で頭クラクラ食欲もイマイチ、とか、風邪気味であんまり食欲がないときなんかにも最適なお鍋スープです。

ご飯もいいですが、うどんもいいです。

万能のだし汁として、鍋以外に使っても◎(にじゅうまる)!

2024年読書の秋に、食べないわけにはいかない鍋リストに是非加えてくださいね☆

https://www.oec-daisho.com/SHOP/47756.html

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