正直、なんでこの炊き餃子セットがあまり知られてないのか、不思議でならない。
皮がもちもちで、しかもスープを吸ってじゅんわり沁みてくる。
なんだこれは、おでんのがんもどきに通じる“内なる出汁爆弾”みたいな感覚。
しかも皮の厚みが絶妙で、煮込んでもダレない。むしろ噛みごたえが心地いい。
そして中からにじみ出る餡の旨味が、スープに溶け出していく。
ああ…これは「炊くからこそ」の餃子なんだ。
「炊き餃子」は、焼き餃子や水餃子とは異なる、だしで炊く、博多居酒屋発祥の一味違う美味しさ。
とんこつと鶏がらをベースにしたオリジナルスープで炊き込む事で、旨みがたっぷりしみ込んだもちもちの餃子なのだ。
福岡の地で味作りを始めて半世紀のダイショーが作る炊き餃子セットは、数量限定。
柚子胡椒がとにかく仕事する
セットに入っていた小さなパック。
柚子胡椒。これが、とんでもない仕事をした。
餃子にそのままつけるのも良いけど、試しにスープに少し溶かしてみたら ―― 味が一段階跳ねた。
柚子の香りと唐辛子の辛味が、淡いスープを引き締めてくれる。
餃子のまろやかさとのコントラストが絶妙で、まさに“和×中”の奇跡的マリアージュ。
途中からはレンゲに餃子を乗せて、そこに柚子胡椒をちょんと添えるのが定番スタイルに。
この食べ方は、ハマる。というかもう、柚子胡椒がメインなんじゃないかってくらい旨い。
作り方
材料(2~3人前)
■本品・・・・・・1セット
(冷凍餃子・・・300g(15個)、炊き餃子スープ(5倍濃縮タイプ)・・・160g、冷凍ちゃんぽん麺・・・200g、柚子こしょう・・・2g×2袋)
■水・・・・・・・・・640ml
■キャベツ・・・1/4 個(300g)
■にら・・・・1/2 把(50g)
手順
■お召し上がりになる前に
「炊き餃子スープ」はお召し上がりの前日に冷蔵庫に入れて、解凍しておきます。
※餃子、ちゃんぽん麺は解凍せず、そのまま投入してください。
- キャベツのかたい芯は取り除き、食べやすいようにザク切りに、にらは約5cm の長さに切ります。
- 鍋に「炊き餃子スープ」・水を入れて火にかけ、鍋の縁に細かい泡が出てきたら、キャベツ、 冷凍のままの「餃子」の順に加えます。 ※スープはよく振ってからお使いください。
- 火が通ったら(目安:5 分程度)にらを加え、ひと煮立ちさせたら出来上がりです。お好みで別添の「柚子こしょう」を添えますと、一層おいしくお召し上がりいただけます。
※吹きこぼれ易いので、沸騰しないように火加減に注意してください。 - お召し上がり後、残ったスープに「ちゃんぽん麺」を冷凍のまま入れて、ひと煮立ちさせてから〆をお楽しみください。
鍋あとチャンポン麺の罪深さ
鍋の終盤に差し掛かるころ、満を持して“あいつ”の出番が来る。
チャンポン麺。
このセットには、鍋あと用にしっかり麺まで入ってる。気が利きすぎ。
スープに旨味が溶け出しきった状態で、チャンポン麺を投入。
グツグツ煮て、ほどよくスープを吸わせてから食べると――
これはもう、完全に〆という名の主役。
太めの麺がスープを絡めて、小麦の香ばしさと出汁のコクが一体になる。
ラーメンとも、うどんとも違う。まさに鍋の完成形。
もはやここだけ切り取ってメニューにしても通用するレベルだった。
SNSでもまだほとんど話題になってないけど、本当に“沼”系鍋。
完全に無言の団らんになった。完全に。
むしろ、知られてない今こそ“こっそりリピれるチャンス”かもしれない。
このセット、冷凍で届いて、調理は超簡単で、しかも美味い。
なにより、「焼かない餃子」という選択が、こんなに沁みるとは思わなかった。
沁みる。だから沼る。
炊き餃子セット、最初は半信半疑だった。しかし、食べた今は確信している。
餃子は、焼かなくても美味い。むしろ、煮たほうが沁みる。
チャンポンで〆て、柚子胡椒で仕上げる。それが幸福ルート。
SNSのフォロワーさんに聞いたら誰も知らなかった・・・。
知られてない今のうちに、こっそり楽しんでおこう。
でもきっと、そのうち話題になって、売り切れ続出する。たぶん。
冷凍庫に入れておくべき、先取りグルメの必須アイテム。
「まだ知られてないのが不思議」――炊き餃子セットは、世界七不思議に登録申請中(うそ)。
それくらいの沼鍋だった。
https://www.oec-daisho.com/SHOP/39830-1.html